ホール練習の効果を上げる具体例

本日もご覧いただきありがとうございます。

吹奏楽の世界では、来月からコンクールの予選が始まりました。

関係していらっしゃるみなさまは、一生懸命に練習に取り組んでいらっしゃることでしょう。

時期的にこれから、あちこちで、体育館や、ホールを借りて、コンクールの為の練習をなさるバンドが多いと思います。

せっかく、広い場所、音響や空調の整った会場での練習を機会を得たとき・・・・

普段の練習場と同じ練習では、もったいない。

今回は、「効果的なホール練習(体育館練習)」について、考えてみたいと思います。
(数年前にご紹介したものに加筆しています)

他にもっと、たくさんのやり方があると思いますので、あくまで一例としてご参考になれば幸いです。

多くのバンドは、普段の練習は、音楽室や、比較的狭い練習場で、行っていると思います。
エアコンなしで、夏には40度近い室温の中で、頑張っているみなさんも、たくさんいらっしゃる。

このような環境の中では、正確なピッチを合わせることは、難しいです。
また、理想的な、セッティングの中で、演奏することも、難しい・・・・

広い場所で行う練習は、「そこでなければできない練習」をなさることをお勧めします。

■セッティングを確定させる

どの並べ方が、ベストなサウンドを作り出すのか・・・
事前に、いくつかの案を考えておきましょう。

そのセッティングを、舞台上で、実際に作り、そのサウンドを確かめ、修正し、確定します。

オーボエ1本、Esクラリネット1本、ピッコロ1本、動かすだけで、まったくブレンドは変わります。

木管楽器を、どう並べるかは、指導者が「どんなサウンドが欲しいのか」で、まったく変わってしまいます。

少人数で、大きな舞台に上がる場合は、

「なるべく人がたくさんいるように」見える工夫する。
※ただし、広げすぎても、見た目とサウンドがかみ合わなかったり、メンバーが混乱して、音楽に集中力がなくなりますので、注意してください。

あるいは、「音楽が良くまとまって聞こえるように」工夫する。
(無理にひな壇を使用する必要はないと思います)

★打楽器のセッティングは、特に大切です。

♪吹奏楽器と、分離しないこと、混ざること。
♪曲中の、メンバーたちの動きが、演奏の空気や、質感を損なわずに、静かに、自然に、目立たずに、スムーズに行くこと。
♪たくさんのマレットや、ビーターをあらかじめ用意し、演奏中に色々と試し、本番で使用するものを決める。


メンバー1人1人の、技量の差によっても、セッティングは変化します。

他のチームがこうしていたから・・・と、まねしても、うまく行かないこともあります。
メンバーにかかるストレスと、性格も、考慮してあげると更に良いと思います。

例えば、オーボエにソロやオブリガードなどがあり、緊張しやすいメンバーだったら、2列目の中の方に入れるだけで、伸び伸びと演奏する場合もあります。

生徒さんのことを一番理解しているのは、日頃一緒に指導にあたられている、先生です。
生徒さんの「心の中」を大切にしてあげて下さい。

・・・いろいろなことを考えながら、「本番と同じセッティング」を決定します。

★セッティングが決まったら・・・

♪全体の写真を撮ります。

♪打楽器は、指揮者台に上がり、メンバーをはずして、打楽器のセッティングのみを、写真に撮ります。
・・・この写真を見ながら、パートリーダーは、1秒でも速く、同じようにセッティングできるように、それ以後、練習を重ねます。

指揮者台から見た打楽器の例
1

■指揮者は、離れたところから聴く

★指揮者なしで、メンバーだけで演奏し、指揮者は審査員席に近い客席に移り、音楽、サウンドを確認する

この時、譜面台は置いておいても、演奏者は暗譜が好ましい

これは、口で言うよりも、ずっと難しいことです。

ホールへ行く前に、練習場で、繰り返し、習熟しましょう。

最初は、止まってしまったり、どんどん遅くなったりします。
それでも、あきらめない。

指揮者やメトロノームなしで、課題曲・自由曲を通せるまで、やれるようになると、「音楽が耳から」入るようになります。

そのうえでホールへ行きます。
そうすれば、離れた場所から、指導者は、マイクで、どんどん指示を入れてゆくことができます。

♪音楽に「流れ」と「うた」があるか。
♪音楽に、ふさわしい色彩感・躍動感があるか。
♪お客として、審査員として、聴いた場合、その演奏に、感動があるか。
♪特定の楽器や、音が、混ざらずに、飛び出していないか。
♪際立たせたい音が、きちんと届いているか。


同時に、それぞれのメンバーに、音楽を損なう「無駄な動き」がないかどうかを見ます。

例えば、静寂の中にあるフレーズの中で、演奏していないメンバーが、楽器を振ったり、キョロキョロしたら、空気は消えてしまいます。

譜面台の角度、高さにも、配慮してください。

■記録を取る

★ビデオに録画、デッキに録音する(審査員席に近い場所から)

このときには、指導者が、指揮をして、本番の気持ちで、演奏します。

これを後日、検証します。

特に、指揮者自身の「指揮」も、検証してください。

その他、留意点

1,借用料金を明確にして、無駄な行動を節約する。

ホール練習は、減免を受けたとしても、タダではありません。(無料の学校も、もしも、正規の値段で借りたらと、仮定します)

その金額を、分単位で割ります。
それを、メンバーに事前に伝えます。

・・・無駄な動きや、私語がなくなり、素早い行動が出来ます。

例えば、13時~17時まで借りたとします。
午後1コマで、付帯設備料金込みで、10万円かかったとします。

4時間で、10万円、1時間で、25000円。
30分で、12500円。
1分で、約420円・・・と言うわけです。

♪搬出入の練習を事前に行う

行動が、格段に速くなります。
これは、そのまま「本番の動き」に反映します。

♪きちんと清掃させて、美しく撤収させる

全ての行動は、子どもたちの「心の成長」の役に立たなければ、意味がありません。

貸していただいた・・感謝の気持ちは、「形」で示します。
これも、しつけです。

こういう「心」は、音楽にも反映し、本番にも出ます。

♪指導者は、なるべく1人で、ホール練習に臨まない

自分だけだと、どうしても、主観的になりがちです。

客観的にいろいろと指摘や、助言をしてくれる、卒業生、他校の指導者などに、手伝ってもらえるといいと思います。

♪舞台への入退場の練習も行います

楽器をダラリとぶら下げて入場したり、うつむいて入場していては、音楽を聴く前に「???」と思われてしまいます。

いかなる場合も「上手そうに」出入りしましょう。

たまに、演奏後、音楽の余韻を味わう間もなく、「バッ!!」と一斉に、立ち上がるバンドがありますが、不自然なことは、避けたいものです。

■体育館で、練習を行う場合

体育館でこの練習を行う場合にも、基本的に、ホール練習と同じ事を行います。

★本番と同じ舞台の大きさを、テープで作ります。
・・・そのなかで、練習すると、本番との感覚のズレが軽減されます。

・・・・・・
せっかくのチャンスです。

有意義に使い、悔いのない練習になることを、お祈りいたします。
・・・・・・・・
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参考になります

この練習方法は吹奏楽に限らず、合唱や演劇などにも当てはまりますね。
私は合唱団の伴奏をしてますが、主婦の方たちで和気あいあいですが、やはりホール練習のときは効果的で有意義な練習をしたいです。
このブログを参考にさせていただきます。ありがとうございます

ありがとうございます

電話にて教えていただいたことを即座にメモしてありますが、要点をブログでまとめてくださり大変重宝します。ありがとうございました!無駄使いのない、いい練習ができるように頑張りたいです。

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プロフィール

ogatamayumi

Author:ogatamayumi
緒形まゆみブログへようこそ!

東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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