JASRAC、音楽教室から著作権料徴収への波紋

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著作権

辞書を引くと
■ 書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムなどの表現形式によって、自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を、特許権や商標権にならぶ知的財産権の一つとして位置づけるもの。
・・・とあります。

音楽に関する著作権を管理するのが、 〈日本音楽著作権協会(JASRAC)〉 
通称「ジャスラック」


国内外の楽曲約350万曲の著作権を管理。
楽曲の利用者から著作権料を徴収し、作曲家、作詞家らに分配しています。

私たちも、コンクールやコンテストなど、入場料が発生する演奏の場においては、楽曲に対して著作権料を支払ってきました。
(著作権の残っている楽曲に対してのみ)
(おおよそ、「著作者の生存期間、及び著作者の死後50年」)

また、編曲する場合でも、著作権を管理する出版社に対して、編曲許諾と許諾料を支払ってきました。

ここに新たに、音楽教室で扱う楽曲についても、著作権料が発生する・・・
というニュースが波紋を呼んでいます。

(2017年2月2日朝日新聞デジタル)
ヤマハや河合楽器製作所などが手がける音楽教室での演奏について、日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権料を徴収する方針を固めた。

徴収額は年間10億~20億円と推計。

教室側は反発しており、文化庁長官による裁定や、JASRACによる訴訟にもつれ込む可能性もある。


★ジャスラックの主張

著作権法は、公衆に聞かせることを目的に楽曲を演奏したり歌ったりする「演奏権」を、作曲家や作詞家が専有すると定める。

この規定を根拠に、JASRACは、コンサートや演奏会のほか、カラオケでの歌唱に対しても著作権料を徴収してきた。
(2015年度の年間徴収額1117億円のうち、演奏会やカラオケ歌唱などで徴収した演奏権使用料は、212億円で前年度比103%だったそうです)

JASRACはCDの売り上げ減などを受け、徴収対象を広げることで徴収額を確保してきた。

1987年にはスナックでのカラオケの歌唱を、2011年にはフィットネスクラブで流れる音楽を徴収対象に加えた。

2012年は楽器の講座などを含む、カルチャーセンターから徴収を始めた。

音楽教室は「演奏権の対象の中で取りこぼしてきた最後の市場」(幹部)とみている。

音楽教室では、1人または数人の生徒と教師が、練習や指導のために楽曲を演奏する。

JASRACは、生徒も不特定の「公衆」にあたるとして、この演奏にも演奏権が及ぶと判断。

ここでは歌謡曲や映画音楽など、JASRACが管理する楽曲を使っている講座も多いとみて、著作権料を年間受講料収入の2・5%とする案を検討している。

2017年7月に文化庁に使用料規定を提出し、来年(2018年)1月から徴収を始めたい考えだ。

★反論

大手ヤマハ系列では、約3300カ所で生徒数約39万人。
河合楽器製作所は、直営約4400カ所で生徒数約10万人。

JASRACの推定では、この大手2グループに他の事業者も加え、合計約1万1千カ所の教室があるという。

そのうちウェブサイトなどで広く生徒を募集している教室約9千カ所を徴収対象とし、個人運営の教室は当面除外する方針だ。

しかし、教室側は「演奏権が及ばない」という法解釈をしており、真っ向から対立。

2017年2月2日には、業界で対応を考える連絡協議会を立ち上げる。

教室を運営するヤマハ音楽振興会の三木渡・常務理事は「教育目的での利用であり、カラオケなどと同じ扱いはおかしい」と主張。

振興会顧問の青木一男弁護士は「演奏権が及ぶのは公衆に聞かせるための演奏であり、練習や指導のための演奏には及ばない

文化の発展という、著作権法の目的にも適合しない」と話す。

・・・・・・・・
以前、著名な邦人作曲家の編曲許諾を取りたくて、著作権がどこにあるのか、探したことがあります。

当然ジャスラック、日本の出版社にあるものと思いきや。
海外にありました。

日本で国際的に通用する「著作権」が確立されてきたのは、1970年代以降。
日本の作曲家たちは、無断コピーを回避するために、海外に著作権を置いていたことが分かりました。
そういう時代があったのだ、と改めて知る機会となりました。

著作権そのものは、大切な権利だと思います。
それが担保されている国は、文化的にも成熟した国であるとも思います。

・・・・・・・
以下私見です。

今回のジャスラックの発表・・・・
当面「個人の音楽教室は対象としない」とありますが・・・

全国の音楽教室、ピアノや歌の教室。
ポップスや創作楽器の教室。

ジャスラックは、高齢化社会を見据えて、「もはや、お教室は子どもだけのものではなく、大人が増えている」現実を見てのことなのかもしれません。

しかし、子どもたちの学びの場であることに変わりはありません。
これはすでに「教育の現場」ではないでしょうか。

芸術系教室・芸術系部活動・・・
近い将来、どこまで「適用範囲」が広げられるのか・・・

現在「知的財産」を所有する人たちの権利を守ることも大事。
同時に、「将来知的財産を有するであろう人たち」の「学ぶ権利」を守ってほしい。

波紋は広がりそうです。

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Author:ogatamayumi
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東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
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