文科省「中高部活動に休養日案」の矛盾

本日もありがとうございます。

コンクールで、子どもたちのキラキラする姿を見せていただきました。
先生方の、高揚した笑顔を見せていただきました。

泣いたり笑ったり、叱られたり、褒められたり。
ケンカしたり、仲直りしたり・・・・
いろんなことを乗り越えて・・・・

そこに見たものは、「愛」だと、私は思います。

・・・・・
「文科省、中高の部活に休養日を設けることを柱とした改善策を発表」

2016年6月14日、各新聞の一面に、こんな見出しの記事が載りました。

(2016年6月14日朝日新聞デジタル)
中学と高校の部活動に行き過ぎがみられるとして、文部科学省は13日、休養日を設けることを柱とした改善策を発表した。

★改善策骨子
■文化部も含めて、休養日を設けることを中学と高校に提案。

■部活動の実態を調査し、休養日の適正なあり方を研究

■国が外部の部活動指導員(仮称)を、法令に位置づけ、配置を促す。

★部活動以外の改善骨子
■教員の事務作業や、連絡調整などを補助する「業務アシスタント(仮称)」の配置を国が検討

■学校給食費の徴収業務を、教員ではなく自治体が担うよう教育委員会に求めた。

■文科省に、勤務環境改善を促す「対策室」をつくり、アドバイザーを自治体に派遣


部活動は教育課程外に位置づけられ、学校の裁量に任されているが、文科省はこの調査を通じて改善を徹底する方針だ。

さらに来年度(平成29年度)、中高の運動部活動の適正な休養日数はどのくらいか調査、研究し、同年度内に「ガイドライン」をつくる。
休養日の日数の基準をはっきりと示し、学校側が極力守るようにしたい考えだ。

部活動の休養日をめぐっては文科省の有識者会議が1997年、「中学校の部活動は、週2日以上の休養日を設定」などとする、参考例を報告書に示したが、現場に浸透していないのが実態だ。

・・・・・社説には、こうありました。
(同日、同社、社説より)
学校の部活動の行き過ぎを問うなら、その位置づけから検討し直すべきだ。

部活はどの生徒にも運動や文化に親しめる場を設け、人間関係を広げる機会をつくってきた。
競技力を高め、選手を育てる役割も果たしている。

その存在の大きさを否定する人は少ないだろう。

しかし文科省は部活を「学校教育の一環」としながら、「生徒の自主的、自発的な参加により行われるもの」とし、正規のカリキュラムに含めていない。

そのあいまいさが矛盾を生んでいる。


・・・・・・
2016年3月、「部活がブラック過ぎて倒れそう」「部活動の顧問をするかどうかの選択権が保障されず、教育課程外にも関わらず、強制」と、負担の軽減を訴えて、各地の公立中教員ら6人がネットで署名を募り、約2万3千人分を文科省へ提出する動きがあったことは、記憶に新しいことです。

なぜ、辛いと先生が感じてしまうのか。

教員の価値観の変化。
仕事に忙殺され、他の教員を思いやれずに、孤立しストレスを抱える現状。
そして、制度の矛盾にも起因していると思います。

・・・・・・・・
以下、公立中学校に特化した、私見です。
(自分の限られた経験によるものです。日本全国の公立中学校の実態とは異なります)

授業・成績処理・学級経営・学年分掌・学校分掌・進路指導・保護者対応・生活指導、その他「なんでも」
・・・これが、「日本の教師」の仕事。

大昔より、教員の仕事は、勤務時間内で終わる種類のものではありませんでした。
しかし、時代の変化とともに、その内容も、質も量も、変化し、更に増え続けています。

我々の目の前には、いつも子どもたちがいます。
子どもたちとの時間こそが、最も大切な時間だったはずです。

学校という所は、大きくても、小さくても、やることは「同じ」
圧倒的な「人手不足」なのです。

教材教具の予算、学校全体の施設にかける予算も、減少の一途。
自治体間では、激烈な格差もあります。

「あと3万人は教員を減らせる」と、主張する財務省。
「自治体で何とかしなさい」との文科省。
「教育にお金をかけない」国の基本的な姿勢は、変わりません。

社会の変化、ストレスにより、
現場も・子どもたちも・保護者にも、閉塞感があります。

予算をかけずに、「変えました」とアピールできるところ・・・
それが「部活動」
・・・・そう思えてなりません。

「部活動」は、そもそも、教育課程外。

つまり「任意」
参加する生徒も任意であり、顧問になる教員も任意であるはず。

にも関わらず、現行学習指導要領においては、「部活動は学校教育の場で行われることが望ましい」と位置付けています。

だがしかし、教育課程外として、活動に必要な道具、環境整備、人的支援に対する、予算的支援のないところが圧倒的です。

そして、今度は、文科省が「やりすぎ」と、現場を断罪する。

大きな矛盾を感じます。

・・・・・・・
高度な技術と練習が必要とされる、現在の体育系、文化系の、競技会・コンクール・コンテスト等。
そこへ向かう過程には、賛否両論があります。

今後は、その「あり方」も、根本的に見直しを迫らなければ、現場の困惑は必至では・・と、感じています。

ここにも矛盾を感じます。

・・・・・
今日も先生方は、現場でがんばっていらっしゃいます。
主役は、子どもたち。
そのことを、心の支えとして、奮闘していらっしゃいます。

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Author:ogatamayumi
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東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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