「もののけ姫」ハンセン病患者描いた宮崎監督

ハンセン病の歴史を語る人類遺産世界会議

(ホームページより抜粋)
人類の歴史を通し、世界各地で、厳しい偏見と差別の対象であったハンセン病の歴史は、これまで「負の遺産」「負の歴史」というコンテクトで語られてきました。

しかしハンセン病の歴史はそれを生き抜いた人々が放つ、生命の輝きの歴史でもありました。

名前を失い、故郷、家族、友人をも失い、社会とのかかわりを断たれながら、一人の人間として、内から強い光を放ちながら生きてきたその軌跡は、人間の持てる計り知れない力と可能性を表す、人類の財産であり、遺産です。

ハンセン病は「過去の病」と見なされるようになり、その歴史は世界的に急速に失われつつあります。

この人類の遺産の保存促進のため、世界約20カ国の当事者、政府機関、NGO、研究者などの参加者と共に、世界規模で情報共有と連携を図り、今後の道を協議するため、「ハンセン病の歴史を語る 人類遺産世界会議」を開催します。

 

(朝日新聞・読売新聞・2016年1月29日)
アニメーション映画監督の宮崎駿さん(75)

宮崎さんは、2016年1月28日から始まった「ハンセン病の歴史を語る人類遺産世界会議」に招かれ、特別講演を行いました。
題目は「全生園で出会ったこと」。

宮崎さんは、この講演で、1997年公開の「もののけ姫」の中で、ハンセン病患者を描いたことを初めて明らかにしました。

2

映画ではハンセン病と明示されていないが、たたら場と呼ばれる製鉄所で、包帯姿の人たちの働く様子が描かれています。

宮崎さんは・・・
「僕は多磨全生園から急いで歩けば15分ぐらいの所に住んでいます。
園内の資料館で、患者の脱走防止策として、療養所内で使われていたブリキやプラスチック製の「通貨」などの展示を見て衝撃を受けました。
何度も何度も行きました。
そのたびに『おろそかに生きてはいけない』と思った」
・・・と、語りました。

※ハンセン病について
ハンセン病は、らい菌の感染で末梢(まっしょう)神経がまひしたり、顔や手足が変形したりする病気。
感染力は非常に弱く、現在では薬で完全に治るようになったが、日本では明治時代以降、国の隔離政策のもと、患者たちは強制的に療養所に収容され、外出の制限や、断種手術・堕胎手術を受けさせられた。
こうした隔離政策は、特効薬ができてからも変わらず、1996年にらい予防法が廃止されるまで、40年以上も続いた。  
・・・・・・・・・

宮崎さんはまた、元患者たちとともに、「多磨全生園」の緑地や施設などを「人権の森」として残し、ハンセン病の歴史を後世に伝えたいと話しました。  

 「もののけ姫」に、ハンセン病患者を思わせる包帯姿の人々を登場させたのは「業病(ごうびょう)と言われながら生きた人たちを描かなければ」との思いに駆られたからだったが、一方で「(当事者が)どう受け取るのかが恐ろしかった。映画を見た入所者たちが喜んでくれてよかった」と振り返っています。

「もののけ姫」の映画に出てくる、タタラ工場で働く人々
1
※タタラ工場にいる女性は、「行くあてのない私たちをエボシ様だけが受け入れてくれた」と語ります。

講演会では、療養所に入所する佐川修さんと平沢保治さんが友人として登壇。

2人から「子孫を残さないよう断種された」と苦しんだ体験を聞いた宮崎さんは、「何かの教訓に残ることが大事。病気に生きる苦しさの巨大な記念碑をずっと残していけたらいいんじゃないか」と述べ、施設の保存を訴えた。

※多摩全生園
明治42年、公立療養所第一区府県立全生病院として発足。
昭和16年、厚生省に移管、国立療養所多磨全生園として発足、現在に至る。

多摩全生園の入所者は最大1500人以上。
2016年1月28日現在で195人。
平均年齢は84・5歳と高齢化が進む。
・・・・・・・

宮崎さんは、隔離の歴史を伝える記念公園として、全生園の施設などの保存を図る「人権の森構想」に協力。
園内の寮の復元のために寄付をしています。


★この国際会議は、約20か国の元患者や研究者らが参加して、ハンセン病の歴史をどう保存するかなどを話し合うもので、2016年1月30日まで行われます。
ハンセン病の歴史を語る人類遺産世界会議

★多摩全生園公式ページ
国立療養所多摩全生園

・・・・・・
ハンセン病については、多くの出版物や、手記があります。
しかし、自分自身も、知らなければ「知ること」もできません。


宮崎駿さんのように、多くの年齢層に支持される方が、世の中に発信していらっしゃる姿に、心を打たれます。


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