巨大災害「生きる希望」大避難

巨大災害「MEGA DISASTER 」
地震・津波・洪水・火山噴火・巨大台風・極端な天候

先週の関東地方の出来事を、祈りとともに思います。
このことばを、身近に感じない日はありません。

近年、被害のすさまじさをシュミレーションする番組が増えました。

自然災害の前には、人間は無力である。
なすがまま、どうすることもできない。

残念ながら「言いっぱなし」の印象が強く、
それを知ってどうなる・・・
正直、そんな気持ちが自分にあります。

しかし・・・

NHKスペシャル
巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ
日本に迫る脅威
第2集 大避難
~命をつなぐシナリオ~


※このシリーズは、昨年から制作されています。
地球規模の温暖化・使く変動・火山噴火・地震・津波・巨大台風・気候変化・・・・
様々な科学者の検証をもとに、日本で、首都圏での「その時」を、ビックデータをもとにシュミレーションしています。

今回のテーマは「避難」 それも何百万人規模の「大避難」でした。

■スーパー台風
最大風速80メートル、800ヘクトパスカル代の台風のことを、こう呼ぶそうです。
1

■東京に、スーパー台風が襲った場合
・・・これを想定して分析をしている科学者たちがいます。

東京で海面以下の地形を持つ、いわゆる「ゼロメートル地帯」
荒川と江戸川に挟まれた3つの区。
180万人が暮らします。

東京都では、主要河川の増水に備え、「スーパー堤防」も、一部では作られています。
シュミレーションでは、そのスーパー堤防も決壊します。

番組では、江戸川区・葛飾区・足立区をクローズアップしました。
3つの区民にアンケートを取り、避難の形態、時間系列、を予測しました。

・24時間前
アンケートの結果、台風上陸24時間前の時点で、
・様子を見る
・普段通りの生活をする
・・・「避難しない」と答えた人が95%に上りました。

・9時間前
上陸9時間前、すでに暴風域に入り、「避難勧告」が出されます。
危険を感じたとき・・・
すでに、交通機関は止まり、道路は大渋滞で、身動きが取れなくなります。
シュミレーションて゜は、この時点で、162万人が取り残されることになります。

・3時間前
風速30メートルが吹き荒れ、命の危険にさらされます。
仮に7か所で堤防が決壊すると、約2時間で、3つの区が5メートルの浸水をします。

足立区では、区民全員を非難させるために、隣接する千葉県、都内の他区への避難。
「広域避難」を計画しています。

この「大避難」の参考にしたのが、ルイジアナ州の避難計画です。

★2005年、アメリカ、東南部を襲った、ハリケーン・カトリーナ。

ルイジアナ州、ニューオリンズでは、湖及び工業水路の複数個所で堤防が決壊し、その結果、市内の陸上面積の8割が水没しました。

当時、台風上陸21時間前に「避難命令」を出しましたが、約10万人が逃げ遅れました。
亡くなった方、行方不明者合わせて、2500名を超える大惨事となりました。

避難先のアストロドームでは、2万8000人が長期の避難を余儀なくされ、感染症が蔓延し、新たな犠牲者を生みました。

その後、科学者たちは、この時の避難の道筋を時間軸で分析し、行政の避難指示のタイミングを立案しました。

現在、ニューオリンズ市では、台風発生と同時に避難に備えての計画が立てられています。

空模様が怪しくなってからでは、遅いという結論です。

「避難はまだ、天気の良い中で行われます。肝心なのは、全員の安全を確保することなのです」と、ニューオリンズ市危機管理局員は語ります。

計画は、2日前から避難が始まります。
まだ、なんの気配も感じない時からです。

乗り入れている鉄道会社、バス会社と連携して、自力で避難できない方々を非難。
市外へ抜ける幹線道路を、全て一方通行にして、車での避難。

これを可能にするのは、500人のボランティアです。
車を持たない家庭、1人暮らしの家などを、1件1件訪ね、避難について周知徹底を図り続けています。

台風上陸12時間時間前までに、38万人の市民が避難を完了する「シナリオ」を持っています。

・・・・・
足立区でもこれにならい、シュミレーションしたところ・・・
2日前から、行動を開始すれば、「計算上」は、区内に残された人も高層ビルに避難し、死者はゼロになることが分かりました。

足立区の取り組み、まだ問題もあります。

誰が指示を出すのか・・・
どこへ避難するのか・・・
どこが受け入れるのか・・・
まだ、外が晴れているのに、区民が避難指示にしたがうのか・・・

行政と科学者たちの模索は続いています。

■巨大地震

・・・・「南海トラフ巨大地震」が起きたとき、一番最初に津波が襲ってくると予想される、静岡県焼津市の取り組みです。

内閣府の想定では、最大震度7.
最も港に近い自治区では、地震発生から、津波が到達するのに5分。
3メートルから最大11メートルを超える津波が、市内を襲います。

焼津市は、すでに津波に対して、多数の「避難塔」を建設しています。
ハザードマップにより、市民は、どこの避難塔にかけ上るのか決められています。

実際に可能なのか・・・

これを、行動分析している科学者がいます。

静岡県立焼津高校の全校生徒400名が、協力します。
生徒たちは、1件1件お宅を訪れ、アンケート調査をしました。

すると、
・逃げない・・・という回答が、多数あがりました。

・体が不自由だから
・老人だから
・介護者がいるから
・どうせ助からないから

そこには「あきらめ」が見えました。

また、指定された避難塔ではない場所に、避難しようとしている人々も多いことが分かりました。

シュミレーションでは、市民の多くが津波到達前に避難できません。

■生き延びる・・・希望

データを分析したシュミレーションに基づき、避難塔だけでなく、最も近い3階以上の鉄筋の構造物に、それぞれ避難してもらうことにしました。

この訓練には、高校生たちが、1人暮らしの高齢者、避難の難しい方々に付き添いました。

高校生たちは、首からストップウォッチを下げ、一緒に歩きます。
走ります。

「逃げないよ。ムリだ。あきらめている」とおっしゃっていた1人の男性。
「がんばって・あと少し」と、高校生に励まされ、津波到達以前に、近所の3階建てのお宅にたどり着くことが出来ました。

「できたっ! うん。出来る。、おじいちゃん」と、元気な高校生。

男性の顔が、パッと輝きました。
「逃げられる・・・生きられるんだね」
・・・印象的でした。

・・・・これを「オーダーメイド避難計画」と名付けているそうです。

・・・・・・・・・・・・
統計や、分析や、数字で作られる
机上の空論 
人の命を「経済損失」で計る、政府・行政の視点ではなく・・・

暮らしている人。
そこに生きる人。

その「命」と、リアルに向き合う科学者たちがいることを知りました。
一緒に生き抜こうと行動する若者たちを知りました。

「あきらめる必要はない。必ずしや対策は見いだせる」
・・・そう語る防災専門家からは、御用専門家ではない、ひたむきさが感じられました。

先はまだ見えない。
しかし、闇夜ではない。

勇気とまではいかないけれど・・・
できることはまだあると。

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プロフィール

ogatamayumi

Author:ogatamayumi
緒形まゆみブログへようこそ!

東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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