ドリアン・グレイの肖像

海外の長編小説を読むと、多くの作家が「ドリアングレイの肖像」から、その文章を引用しています。

ドリアングレイの肖像?
オスカーワイルド?
…どこかで聞きました。

あっ・・・「サロメ」を書いた人だ。
(リヒャルト・シュトラウスは、ワイルドのこの戯曲をもとに、一幕のオペラを作曲しました。「7枚のヴェールの踊り」も、ワイルドが導入した部分です)

・・・・興味がわきました。

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)
オスカー・ワイルド (著), 仁木 めぐみ (翻訳)

802円
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■著者 ワイルド,オスカー
1854‐1900。アイルランド出身の作家・劇作家。
外科医で著述家の父と、作家であった母との間に次男として生まれる。自身の唱える芸術至上主義を身をもって実践し、ロンドン社交界で脚光を浴びる。29歳で結婚。『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』などの話題作を発表し、時代の寵児となるが、同性愛の罪で逮捕・投獄。出獄後フランスに渡るが、3年後の1900年、パリにて死亡。

題名の「ドリアン・グレイ」とは、1人の美しい男性の名前です。

友人の画家バジルのモデルとなった、10代の美青年ドリアン・グレイは、はじめとても純粋な少年でした。

共通の友人である、ヘンリー卿により、自身の考え方に大きく影響を受けます。

「美しさは無敵だ」と。
何にも勝る神からの贈りものであり、君は何でも許されると。

ドリアンは、自分の肖像画に対して、こうつぶやきます。
「僕が歳をとるのではなく、肖像画の方が歳をとればいいのに・・」と。

彼は、出来上がった肖像画を、自宅に飾り、うっとりします。

ある日、ドリアンは恋人を、ひどいやり方で捨ててしまいます。
自分の自己中心的で、醜い部分を感じたときでもありました。

帰宅して・・・ドリアンは、驚きと恐怖の声をあげます。

肖像画に、わずかながら、醜い変化が起きていたのです。

怖ろしくなったドリアンは、肖像画を誰にも見られない、屋根裏部屋へ隠します。

その後、ドリアンは、いくつもの裏切り、うそ、奔放な生活を続けます。
そうすることで得た、裕福でなにひとつ苦労のない生活。

彼の美貌は、まったく変わりません。
30代になっても、40代になっても・・・・
ついには、殺人を犯しても、彼自身は変わることはありませんでした。

そのたびに、肖像画は、どんどん年を取り、醜くゆがんでゆきます。

苦悩の末、この肖像画こそ自分の良心だと知ったドリアンは、絵を破ろうと、ナイフを突き立てます。
恐怖の悲鳴を上げる、ドリアン。

悲鳴を聞いて駆けつけた人たちが見たものは、美青年の肖像画と、醜い老人の死体でした。

・・・・・

何と言っても、文章が美しく感じました。
特に最初の場面では、光がもれてきて、ルノアールや、モネの絵のようです。

後半は、「ジギル博士とハイド氏」(スティーブン)のように、ドキドキするほど、暗く、陰鬱な空気にあふれています。

訳者「あとがき」に、過去の翻訳との対比も書かれていて、興味深かったです。

映像が頭に浮かび、「これは、映画にしたらいいのに」・・と、思っていたら。

アメリカ・イギリスで3度映画化、2度ドラマ化、されていました。

・・・・・・・・・・

歳をとり、「人相」が良くなる人と、悪くなる人って、いると思う。
それは、「アンチエイジング」などという、外見では決してない、内面の問題だ。

自分は どうなのかと。

己の顔を、鏡に映してみました。

「人間、四十を過ぎれば
自分の顔に 責任を持たなければならない」
…リンカーン…


生き方は 顔に出る

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ogatamayumi

Author:ogatamayumi
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東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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