モーツァルトの「就活」

本日もご覧いただきありがとうございます。

街中には、リクルートスーツをビシッと決めた、就活中の大学生をたくさん見かけます。
たぶん大学3年生が多いのだと思います。

思わず「ふぁぃっ!」と、心の中で声をかけてしまいます。

今から240年前・・・
モーツァルトも、就活に忙しかった・・・
そして失敗の連続。

モーツァルト 波乱と謎の後半生 
藤澤修治著

1

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)

モーツァルトに関する本はたんさくあります。
本書は、モーツァルトの「生涯」ではなく、「後半生」を描いた本です。
「天才」「神童」として、その名をヨーロッパ中に広めた「あと」

青年モーツァルトの姿の一部です。

妻となる、コンスタンツェと出逢ういきさつ。
姉のナンネルとの関係
父との関係。
母との関係。
・・・など、「暮らし」が、別の視点から考察されています。

「本書では、これまで他の著作で取り上げられることのなかったモーツァルト父子の手紙などを、かなりの数にわたって掲載し、それによって新しいモーツァルトの人物像の理解の一助に努めたつもりである。本書によって、モーツァルトの新しい人物像が浮かび上がったとするならば、それは著者の望外の喜びである。」   (本書「はじめに」より)

神童、天才の名をほしいままにした、モーツァルト。

青年期になり、モーツァルトも、いざ、就職。

当時の音楽家の就職先は、貴族や教会。
その中で、望まれる曲を書き、演奏し、主に尽くす。

しかし、青年モーツァルトは、うまくいきません。
父親の口利きで、やっと得た職場でも、大司教とケンカし、失職。

昔、可愛がり、褒めたたえ、宝物をたくさん与えてくれた、ヨーロッパの貴族たち。
いざ、お抱えとなると、生意気で、自己中心的で、アイデア一杯で自由なモーツァルトは、ちょっとねぇ・・・と、いうことらしい。

聴くのはいいけれど、雇いたくはない。
天才でなくても、もっと従順で、扱いやすい音楽家を雇いたい。

現在、不採用定型文フレーズの第一位は・・・

「厳正なる選考の結果、残念ながら採用を見送りました」
「就職活動が実り多いものと なりますよう、お祈り申し上げます」

これを通称「お祈りメール」というそうです。

モーツァルトも、就活では難儀の連続・・・

ついに・・・「こっちから、お断りだっ!」と・・・(言ってません)

そしてモーツァルトは、ウィーンへ・・・

ここでモーツァルトは、「フリーランス」の作曲家になります。
作曲家、音楽科のヨーロッパにおける歴史上、ものすごい一歩を踏み出したのです。

モーツァルト・パパは、厳しいと定説ですが、最後まで、息子の心配をする「お父さん」の一面も持っていたようです。

コンスタンツェの悪妻ぶりも、著者の研究視点から書かれています。
モーツァルトの葬儀に、列席しなかった話しは、有名です。

彼女はモーツァルトの死後、自分の評判が落ちることを恐れ、「不都合な真実」の隠ぺいを大胆に行います。
具体的には、都合の悪い書簡を全て葬り去ったのです。

ベートーヴェン死後のドロドロにも、類似しています。
(これにも、諸説あります。)

モーツァルトが、就活に失敗し、フリーランスになったおかげで・・・
今、私たちは、こんなに素晴らしい音楽を聴くことが出来る。

ベートーヴェン同様、モーツァルト研究も、進化し、家族関係についても、諸説あります。
いろいろと読み比べながら、想像を膨らませるのは楽しいことだと思います。

※モーツァルトの姉のナンネルを、「妻」と誤記してしまいました。
正しくは、コンスタンツェです。
お詫びして、訂正させていただきます。
(ご指摘いただきました、読者の方に、感謝いたします)

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Author:ogatamayumi
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東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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