東京都小学校の音楽教育

暑い毎日が続いています。
いかがお過ごしでしょうか。
本日もありがとうございます。

東京都には、1276校の公立小学校があります。

★校種別の東京都の公立学校数はこちらをご覧ください。
東京都教育委員会

この小学校の音楽専科の先生方が入会している組織があります。

東京都小学校音楽教育研究会

ここには、10の研修部があります。

研修部ごとに、研究授業や研修会も実施されています。

(管楽器については、小学校管楽器研究会がありますが、これとは別の組織です)

音楽専科

全国的には減少傾向にあります。

学級担任が全ての教科を担当する傾向になっているからです。

東京都は、図工も音楽も専科制。

しかし、近年は、免許数の多い人材が採用される傾向にあるそうです。

教科・小学校全科・特別支援・図書館司書・・・
これらの免許を大学在学中に取得するのは大変なことです。

特に、音大・美大等、単科大学では、通信教育で取得することになり、これまた大変な努力が必要になります。

厳しい現実です。

その中で、都小音研の存在はますます大きく、都内の先生方の「学びの場」として、十分に機能し、様々な場を提供し続けています。

執行部の先生方のご尽力には頭が下がる思いです。

執行部の先生方の構成は、若手・中堅・ベテランと年齢層も幅広く、素晴らしいと感じました。

東京に長年勤めていましたが、小学校との関わりはなく、このようなみなさまにめぐり合えたことは、本当にありがたく、勉強させていただく良い機会となりました。

音楽教育をとりまく環境はこの先、ますます厳しいものとなると予想されます。

反面、これからの教育はより専門性の高い教師の配置が望まれています。
(中央教育審議会答申2017年2月)

東京で教職にあった者として、都民として、「東京頑張れ」と、心から思います。

みなさまのご尽力と、ご研鑽によって、この会が益々ご発展されますことを心よりお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

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★東京都小学校音楽教育研究会についてはこちらをご覧ください。
東京都小学校音楽教育研究会

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福井県体力・学力日本一の理由

本日もありがとうございます。

スポーツ庁が毎年4月から7月にかけて実施している
「全国体力調査」

文科省が小6と中3を対象に行っている
「全国学力調査」

どちらも、小学校・中学校を通じて、圧倒的な成績を誇る県があります。

それは福井県。

以下の表通り、「どっちも」というところが特徴です。

2016年全国体力調査
茨城県とツートップ

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2016年全国学力調査
小学校は秋田県・石川県
中学校は秋田県・福井県

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★それぞれの調査委細はこちらをご覧ください(PDF)
平成28年度全国体力。運動能力調査結果・スポーツ庁

全国的な学力調査・文部科学省

その秘密はどこにあるのでしょうか。

以前から、秋田県と福井県については様々な調査と報告がなされてきました。

今回は福井県に関する本を読んでみました。

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これまでも、福井県の教育の特徴は知られていますが、改めて以下のことが浮かび上がります。

地域社会との結びつきが強い

・3世代同居の家庭が多く、祖父母のしつけや目が行き届いている。

・地域の結びつきが厚く、行事や取り組みについて協力的である。

業間体育の充実

小学校では中休み(長い休み時間)・中学では1日1時間をめやすに、子どもたちが運動する機会を実施。

小中の連携が具体的

・教員の人事異動、授業形態が9年の義務教育課程の中で、柔軟に行われている。

宿題が多く、それを必ずやってくる

やり切れない子どもたちへの補習大切が充実している。

・・・・などです。

ここに見えてくるのは、熱心な教員の姿と、それを支える地域社会です。

しかし、ひとつひとつは、全国の教員の姿でもあります。
これらを実施している全国の学校も多いです。

ではなぜ、こういう結果となるのか。

県をあげて、徹底度が違う。

それを実現させるために・・・

■1学級当たりの定員が、国の基準よりきめ細かい

★福井県
・小1~小4まで35人
・小5、小6は36人
・中1は30人
・中2、中3は32人
さらに、小学校は31人以上の学級を複数の教員で指導している。

(国の基準=小1が35人、小2~中3が40人)

・・・・これは、県が人件費予算を特別計上していることを意味します。

■小中学校のエアコン普及率が高い

小・中共に、100%を目指しています。
(全国平均、40パーセント以下)

■教員の柔軟な人事異動と研修

福井県では小・中・高への異動
教育委員会指導主事への異動など、横断的な人事異動がされています。

また、民間企業への研修・全国の大学への研修派遣が有給で実施されています。

■中学の教科担任「たて持ち」

福井では一人の教員が複数学年を担当し、教員同士が協力する。

(一般的には、一人の教員が同学年の複数学級の教科担任・横持ち)

■人口から見るコンパクトな行政
福井県の人口は78万人。
これは東京23区の1つ、江東区とほぼ同じ。
(2017年1月、総務省調べ)

学校数も少ない。
しっかりと予算をつけて、コンパクトで密度の高い教育を目指している。

★気になることもありました。

■教職員組合加入率の高さと仕組み

福井県の組合加入率は80%以上。
(全国平均・日教組23%)

福井県では、同じ組合に管理職も加入しています。

・・・・良くも悪くも
「オール与党」

■教員の「やる気」に依存

著書の中で、「ある先生の1日」という調査があります。

朝7時半から、夜8時・9時までの毎日の仕事ぶりです。

1日14時間前後の勤務時間。

私事ですが、自分自身はこういう働き方をしてきたので、正直「なるほど」と思うこともたくさんあります。

しかし今ふうに言えば、月にすると、120時間以上の残業ということになります。
(厚生労働省による過労死基準、月80時間)

■課題

全国体力調査では、「体育が好き」と答えた福井県の子どもは、30パーセント以下だったそうです。

現場では「自立した子ども」「自分の意見を積極的に言う子ども」の育成が、今後大切だと感じている教員が多いそうです。

考える力をつける「秋田県」
やりぬく力をつける「福井県」


・・・良く言われる言葉です。

福井県だけでなく、他県にも、素晴らしい取り組みは、それぞれの環境の中で行われています。

目の前の子どもたちのために、「点数では見えない」良いことも、必ず行われていると思います。

他県を知る意味でも・・・

興味深い本でした。

読まれた方の「感想」はそれぞれ違って当たり前だと思います。

是非。

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夏休みを10日間に短縮の議論

本日もご覧いただきありがとうございます。

もうすぐ7月・・・
学校は「夏休み」

この夏休み。
正式名称は「夏季休業」といいます。


学校教育法で規定されている「休業」です。(期間などは、各市区町村の教育委員会が決める)

文科省は、かつて土曜日があった頃と同等の授業の復活を示しています。

それは平日、6時間授業から、7時間授業への変革を求めるものです。(1コマを40分~45分にし、休み時間なし)

これまでも、
夏休みの短縮により、授業時間を確保
寒冷地は夏休みを短く、冬休みを長く
試験休み・秋休みをいれることで、長期休業を分散

・・・など、地域によってさまざまな取り組みがされています。


これら長期休業の主な目的。

★暑熱・寒冷からの回避
★盆暮れなどの年中行事への配慮
★課外授業的な意味で、普段では体験できないことを経験する
★学習を振り返り、学力を回復・向上させる

などがあります。

先日、「夏休み期間を来年度より、10日間にする」という報道がされました。

(2017年6月21日朝日新聞デジタル)
静岡県吉田町は、来年度から小中学校の夏休みを最短で10日間に短縮する方針を決め、保護者への説明会を始めた。

背景には教員の長時間労働問題があり、授業日を増やして1日当たりの労働時間を減らすことが狙い。

ただ、極端な日数減に保護者らからは「子どもたちがかわいそう」との声が出ている。


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この計画は2月、町の総合教育会議で了承されました。

★環境整備
町立の3小学校、1中学校にエアコンを設置

★具体的実施
夏休みは今年度は24日間あるが、最短で10日間に。

★平日授業の短縮
今年度は210日の授業日を来年度は220日以上とする。
1日6時限の時間割を4~5時限に短縮。

★目的
教員の長時間勤務の回避
授業準備の時間の確保
子どもの学力向上

★家庭への対策
放課後子ども教室や公立塾で午後6時半まで、子どもを預かる

★保護者の意見
部活や、クラブチームに所属している子どもは、試合に出られなくなる。
キャンプや長期の旅行など夏休みにしかできない体験をできなくなる。



以下、私見です。

「教員の労働時間軽減」を第一に挙げている点が気にかかります。

夏休みを減らして、平日の授業を短縮すれば、教員の労働時間は減るのか?・・という素朴な疑問が浮かびます。

またここには、地域の催し・部活動・クラブチームへの対策・教員研修・免許状更新への対策が示されていません。

教育の主役は「子どもたち」という視点に立っているか?

子どもたちの人間形成に影響する「体験」「経験「考え・学ぶ力」「生きる力」は、これによって、どう強化されるのか?

具体的な取り組みの推移を見てみたいです。

参考までに、「世界の学校の夏休み」はどうなのか・・・
調べてみました。(欧州・アジア・北米・ロシア)

結果は、夏休みのない国は「ない」。
長い国では2か月ありました。

かつて子どもだった大人たちが、
「夏休み」とは何だったのか
統計や効率ではなく
「どんな存在だったのか」を、思い出すことも大事だと・・・

まずは現場で「話題にすること」が大切なのではないでしょうか。

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部活指導者、国家資格を検討

本日もご覧いただきありがとうございます。

近い将来「部活動」は、「社会教育」となる。

新教育課程、学習指導要領に、明確に「部活動は社会教育へ移行」と、示すべき。

そんなことを思わせるニュースが流れました。

それは、昨年から始まっていました。

2016年12月15日(朝日新聞デジタル)

自民党スポーツ立国調査会は、2016年12月14日、学校の部活動における外部指導員の登用を進め、質も向上させるために、スポーツ指導者の国家資格を設ける方向で検討を始めた。


そして先日。

(2017年5月6日朝日新聞デジタル)

自民党は、学校の運動部活動のレベル向上や安全確保のため、指導者の国家資格制度導入に向けた検討を進める。

年内に制度の骨格をまとめて政府に提言し、来年以降に関連法整備を経て実現することを目指す。

国家資格は教員と外部人材の双方が取得できることとし、合格者を「スポーツ専門指導員(仮称)」に認定。

資格取得に当たっては、実技テストや研修を受けてもらうことを想定している。

文部科学省は2017年4月から、外部人材が指導や大会への引率を行うことができる「部活動指導員」制度を導入しており、国家資格化により指導者の信頼性を高めたい考えだ。


■理由

1、教員の労働時間軽減

2、専門性の向上


中学教諭6割が過労死ライン=月80時間超相当の残業-授業、部活増加・文科省調査

教員による部活指導は、長時間労働の要因の一つになっている。

さらに、「専門外の教員が顧問に就いた場合、適切な指導ができない」「教員の転勤で継続的な対応が難しくなる」といった指摘もある。

外部人材の活用には、こうした問題点を克服できる利点がある。





ここでのポイントは、運動系部活の指導員。

文化・芸術系には言及していません。

これまでの、休日部活動の制限や、時間の制限についても、全て「運動系」部活を前提としています。

しかし、現場ではそういう認識ではやって行けません。

活動日・時間についても、部活動全体に制限がかかります。

子どもたち、保護者、顧問自身が、活動することを望んでいた場合でも「NO」

これが現実です。

今回の国家資格導入構想。

あくまで「学校教育課程外」であるが「部活動」という現行の中で展開してゆくと・・・

今後、更なる現場での混乱や矛盾、新たな教員の負担など、未確定な要素を含んでいるように感じます。

文科省、政府、自治体。

どんな制度も、目先のことではなく、大きな視点で考えてほしい・・・

さらに、現行制度の中にあっては、画一的に導入するのでなく、「現場の声」を丁寧に聞き取り、柔軟に施行されることを切望します。

「子どもたちの心と身体の健全な育成」

このことばを、現場も、行政も「多角的に」、真剣に考えることが、未来につながると信じています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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最後の離任式

大型連休が終わりましたね。

いろんな意味で、お疲れが出ませんように・・・

本日もありがとうございます。

離任式

退職、異動した教職員に、全校生徒で「お別れ」をする式のことを言います。

この離任式。

東京の公立小中学校では、新年度になってから行います。

だいたい4月末、5月初めのゴールデンウィークにかけて、一斉に行われます。

(これをお話すると、他県の先生方は驚きます。他では、前年度内、異動が発表された直後に行います)

今年の3月まで勤めさせていただいていた都内公立小学校でも、5月2日に「離任式」が行われました。

私も出席させていただきました。

新年度なので、新1年生は下校、式には出ません。

進級した2年生から6年生までが体育館に集まっていました。

なつかしい顔があちこち(クラス替えしているので)に見えます。
それだけで、胸が熱くなります。

離任式の形は、都内はほとんど同じです。

1、離任する教職員が、1人1人、前に出ます。
2、担当の児童は2人1組で舞台に上がります。
3、1人が「お別れのことば」を心を込めて言い、終わるともう1人が花束と、お別れの文集を渡します。
4、最後に、教職員から「お別れのことば」をします。

私は最後だったので、話を聞きながら、体育館内の子どもたちの様子を隅から隅まで見ていました。

こういう光景もこれで最後なんだなぁと、勝手にしみじみしながら見ていました。

みんなとても真剣に話を聞いています。

小さな2年生たちも・・・

すばらしいです。

授業で一緒だった児童が、小さく手を振ってくれるので、目で「うん。うん」と合図しました。

私の番が来ました。

進級した6年生たちが言葉と花束と、文集をくれました。

宝物です
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うれしかったです・・・

私は長時間、いい子で聞いてくれた子どもたちと・・・

ー最後にゲームしてお別れしましょう!!

・・・と、「聴く」ゲームをしました。

大笑いして、笑顔でお別れしたかったから・・・

同時に、今はもう、会うこともない、たくさんの「子どもたちへ」・・・

この「さようなら」に、38年分の想いを込めました。

・・・・・・

退場は、子どもたちの間を、歩きました。

授業で関わったことのない学年の子どもたちも、あたたかく、元気に「さようなら」と声をかけてくれます。

・・・・・・・・・

思えば人生最初の離任式も、小学校でした。

胃潰瘍で入院した音楽の先生の代わりに、2か月間だけ、新卒で講師を担当しました。

1学期の途中で去る私のために、全校児童臨時離任式をひらいてくださいました。

あの時、段ボール2つ一杯の子どもたちからのたくさんのプレゼントを抱えながら・・・

「小学校に勤めたい」と決心したことを覚えています。
(常勤時代は叶いませんでしたが)

小学校で始まり、小学校で終わった「離任式」

・・・・・・

常勤で異動された先生方の足元にも及ばない。

たった1年の授業だけのお付き合いでした。

それでも、こういう「時」をいただき、「お別れ」が言えたことに、心から感謝しています。

どうぞお元気で!!

教職員のみなさま、
保護者の方々、
そして児童のみなさん。

さようなら

ありがとうございました。

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プロフィール

ogatamayumi

Author:ogatamayumi
緒形まゆみブログへようこそ!

東京都出身。元、公立中学校教員。
現在は、フリーとして、音楽教育や吹奏楽に関わっています。
このブログを通じて、音楽や教育、吹奏楽やその他、心に感じた事柄をみなさまにお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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